乳がん手術後の生活

乳がん手術後の注意点

乳がんの手術をした後には様々な事に注意しなくてはなりません。

 

先ずは腕や肩に生じる運動障害です。手術直後は腕や肩に運動障害が残る場合が多いですが、リハビリを続ける事で、ほぼ元通りに戻す事が可能です。この運動障害は手術の程度によりますが、しこりだけを除去したのであればさほど心配は要らないでしょう。しかし、乳房を切除したり、リンパ節を切除したりした場合には、切除した側の腕や肩が動かしにくいと言う障害がどうしても出てしまいます。

 

障害が残ったからと言って残念がる必要はありません。手術直後からリハビリを行う事によって、障害や痛みを感じない程度に回復する事が出来るのです。もちろん回復のスピードには個人差が有りますので一概に期間は言えませんが、ほとんど元の状態に戻りますので根気強くリハビリをしていきましょう。

 

次は皮膚の知覚障害です。腋窩リンパ節を郭清してしまうと皮膚に知覚障害が出てしまいます。これは乳房を切除しても温存しても同じ事で、創部さらに上腕の脇の下側の知覚が低下または消失してしまいます。

 

この知覚は徐々に回復をしていきますが、完全に元に戻る事は難しく、知覚低下はずっと残ってしまうと言って良いでしょう。また、知覚が低下しているにも関わらず、別な所の異常感覚に悩まされる場合もある様です。

 

今では神経を温存させる事で、ある程度の回復と軽減が出来る様になった様です。

 

この様に乳がん手術をすると、障害がどうしても残ってしまう可能性が高い事がお分りいただけたでしょう。