乳がん手術後の生活

乳がん手術後の乳房を整える1

乳がんで一番辛いのは、乳房を切除しなくてはならない事です。女性に取ってこれほど辛い物はないでしょう。乳房を切除する場合でも、温存手術をする場合でも、多かれ少なかれ乳房の形は変形してしまいます。

 

しかし手術後、乳房の形を整えようと思った場合には以下の方法が有りますので参考にしてみて下さい。

 

【乳房を再建する】
乳房を再建すると言う方法が有ります。患者ご自身の背中や腹部の一部を利用して乳房の形を作り、補うと言う方法です。

 

乳房を再建する為の手術にはタイミングが2回有ります。

 

1つ目は乳がん手術をする時に、一緒に行ってしまう手術です。これを一期的再建術と言います。メリットは手術を再度受けなくても良いと言う事、乳房を失ったと言う失望感が多少でも和らぐと言う事が挙げられます。デメリットは形が多少いびつと言う事でしょうか。

 

2つ目は乳がん手術の後、2~3年と言う一定期間を空けてから行う二期的再建術です。メリットは一期的再建術と比べて形は美しいと言う事です。デメリットは乳房を失った、または変形している状態で何年か過ごさなくてはならないと言う精神的苦痛です。

 

また、両方の手術では筋皮弁を使って再建するのですが、これが難しい場合、シリコンと生理食塩水を使って、皮膚と筋肉を拡張させながら再建していく方法です。

 

これだけ見ると乳房再建は魅力的に思えますが、病気の度合いによっては出来ない場合が有りますので、医師の判断の元行って下さい。